| 使用特性 | ロープの選び方 | 代表的用途 | 
                        
                          | 柔軟性 (屈曲特性)
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                                |  ロープの中心が繊維芯になっているのが柔軟。 |  
                                |  ストランドの中心に繊維芯になっている方が柔軟性に優れる。 |  
                                |  平行撚より一般撚が柔軟。 |  
                                |  素線筋の数が多いほど柔軟。 |  | スリング (SLING)用 束(LASHING)用
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                          | 
                            
                              |  ストランド内に素線筋の数が多いほど柔軟 。 |  
                              |  ストランド筋の数が多いほど柔軟。但し、多層ストランドロープ は除く。
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                              |  必要以上に素線筋の数が多くなると、早期に断線することがある |  
                              |  ストランド筋の数が多いと自転性質が大きくなる 。但し、多層ス トランドロープは除く 。
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                          | 切断荷重 (安全率)
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                              |  一般撚より平行撚の切断荷重の方が高い 。 |  
                              |  素線の引張強度が高いほど切断荷重が高い 。 |  
                              |  鉄芯 (IWRC) が繊維芯に比べ切断荷重が高 い 。 |  
                              |  面接触ロープが同一構造の一般ロープに比べて切断荷重が高い 。 |  |  | 
                        
                          | 伸 率 | 
                            
                              |  素線筋の数が少ないほど伸率が小さい。 |  
                              |  一般撚より平行撚の伸率の方が小さい 。 |  
                              |  繊 維芯 〉 IWRC 〉 IWSC の順序で伸率が小さい 。 |  | 各種 PENDENT BRIDGE HANGER
 索道及びエレベーター
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                          | 耐磨耗性 | 
                            
                              |  素線筋の数の少ないほど耐磨耗性が良い 。 |  
                              |  ロープ表面が平滑なフラット型とスウェージング, 面接触ロープ が耐磨耗性が良い 。
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                              |  平行撚が一般撚より耐磨耗性に優れる。 |  | 索道用 , 伐木用 , ロープレール用
 鉱山斜坑巻上用
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                          | 形態 安全性
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                              |  平行撚が 一般撚より 形態安全性 が 良 い 。 |  
                              |  ロープの中心が鉄芯 (IWRC) であるものの方が繊維芯に比べ形態 安全性が良い 。
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                              |  素線及びストランド筋の数の少ない方が安定する。 |  
                              |  面接触、フラット型ロープが形態安全性が良い 。 |  |  | 
                        
                          | 自転性 | 
                            
                              |  腐食の恐れのある使用環境ではメッキロープを使わなければなら ない 。
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                              |  素線筋の数が少ない ( 太い素線 ) 方が耐腐食性が強い。 |  
                              |  素線及びストランド筋の数の少ない方が安定する。 |  
                              |  普通撚がラング撚に比べ自転性が少ない 。 |  
                              |  シブの屈曲半径が小さいほど自転性が大きくなる。 |  
                              |  ストランド数が少ないほど自転性が小さくなる 。 但し、多層ストランドロープは除く
 |  | 高楊程クレーン 送電線引出用
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                          | 耐腐食性 | 
                            
                              |  腐食の恐れのある使用環境ではメッキロープを使わなければなら ない。
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                              |  素線筋の数が少ない ( 太い素線 ) 方が耐腐食性が強い。 |  
                              |  ロープグリースは防錆性が良く耐腐食性を向上させる 。 |  
                              |  繊維芯の方が鉄芯より耐腐食性が良い。 |  
                              |  環境がよくても長期間使う用途には腐食性を考慮しなければなら ない 。
 |  | 水産用 各種PENDENT用
 HANGER用
 ANCHOR用
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                          | 耐温度性 | 
                            
                              |  繊維心は高温に弱いため鉄心ロープを
使 わなければならない . |  
                              |  ロープグリースは高温環境の場合黒油を使い、必要によって高温 用グリースを塗布しなければならない 。
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                              |  低温使用環境の場合、赤油が適している 。 |  | レードルクレーン ( 傭船クレーン )
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